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書道をはじめる 筆編

こんにちはもじやです

書道を始めるには、『紙』『墨』『筆』『硯』の文房四宝と言われるものが必要です。その中で今回は「筆」のお話。

筆の原材料は動物の[毛]なんです

イタチ、馬、狸、羊等々…数種類の動物ごとに使用する部位が違います。

ちなみに私の好きな羊毛←いわゆるウールではなく、中国に生息する山羊(やまひつじ)の毛のことをさします。喉から胸にかけての柔らかい毛は高級で毛先になるにつれ透明感があり得も言われぬ優しい線を生み出してくれます。が、使いこなすにはなかなかの熟練が必要で💦

筆のサイズ

太筆 半紙4字くらい

中筆 半紙6字くらい

小筆 仮名や実用書

面相筆 細字

パフォーマンス用の筆

ざっくり分けるとこんな感じ

私の教室では、主に中筆をオススメしています。毎月の課題を半紙に書いて、というのなく書きたい文字や言葉を書きましょう、というコンセプトなので中筆が書きやすいのでは、と選んでいます。

数種類の筆をおいてありますので、生徒さんには試し書きをしてから購入いただいてます。

書道パフォーマンスは見たことあるけれど、パフォーマンス用の筆は触れたこともないという方が多いのでは。そんな筆も事務所教室工房には、つるしてあります。使ってみたーい!という声もありますので、機会をみつけて書かせてあげたいなーと思います。

前衛書や書道パフォーマンス用に、昨年購入した筆。大きな白い紙に大きな筆を持ち、墨をたーっぷり浸して書くのは気持ちいいのです。

筆選び

最初に書道教室で勧めてもらえるのが、イタチ毛もしくは兼毫(けんごう)筆だと思います。

イタチ毛は弾力があり、楷書が書きやすい筆です。兼毫筆は数種類の毛の周りを白い毛で巻いてあります。初心者には扱いやすい筆です。行書や草書を書き始めると兼毫の白い毛の部分が多いものに変えると良いでしょう。白い毛、つまり羊毛(柔らかい毛)の割合が多いほど流れるような柔らかい線が出ます。

作品を積み重ねてくると筆も色々欲しくなってきて…穂先の長さや変わった物に目移りします

これも昨年購入したもの

ムジナ 原材料がないので今後生産は難しい!であろう筆

超超長鋒 筆職人の方が、ちょっと作ってみた!の筆…これを使いこなせるようになるだろうかと日々眺めています。

筆の扱い

ふでの穂先は、のりで固められていますので指でほぐし、水かぬるま湯でサラサラと糊を流してから、墨を含ませます。

使用後は

まずは反故紙で墨を拭き取ります。ここでなるべく墨を落としておくと、洗う時に楽です!

流水で根元についている墨を指で揉んで、よく洗い落とします。これが充分でないと毛が切れたり、根元がカチカチになって墨の含みが悪くなってしまいます。

風通しのよいところで、つるして乾燥させるのがベストです。最初に付いていたキャップは再利用しないように!カビや切れ毛の原因となりますよ!

1本だけ30年近く使用している筆があります

羊毛で、とても書きやすくて気に入ってます

筆の種類も扱いも様々、手の大きさによって馴染みの良い筆があるものです

お気に入りの筆が見つかるといいですね

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