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書道をはじめる 和紙編

こんにちはもじやです

書道を始めるには、『紙』『墨』『筆』『硯』の文房四宝と言われるものが必要です。その中で今回は和紙のお話。

和紙

一言で和紙と言っても、数え切れないほどの多様な物があります。

和紙は、楮(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)を原材料とし、それらの柔らかい内皮の繊維を漉いて出来たものです。工程も多く手間をかけて仕上がったものが、私達の目にしている物です。

書道で使用する和紙には、手漉きと機械漉きがあります。

文字どおりの意味で、柔らかさ、温かみ、墨の滲みや食い込み具合、筆の抵抗感等の違いがあります。産地によって、繊維の長さや、漉き方もあり、それによって滲み具合も変わってきます。

和紙のサイズ

先日の生徒さんとの会話

生「和紙と半紙ってどうちがうの?」

私「へ?」

生「だからー和紙の大きさってどのくらい?」

私「和紙の中の半紙なんだよ!半紙は和紙の中の種類のこと!」

と…どうやら書道用紙はすべて半紙と呼び、和紙と半紙は別物で、和紙というサイズの紙があると思っていたようです。            

サイズを整理しましょう

全紙   70×135㎝

半切   35×135㎝(全紙の縦半分)

聯落   53×135

半紙   242×333㎝

2×6   60×180㎝(2尺×6尺)

2×8   60×240㎝(2尺×8尺)

全懐紙  365×485㎝(半懐紙はこれの半分)

↑主に書道でよく使用されるものを挙げてみました。

紙の選び方

最初は、機械漉きの半紙を選ぶと良いでしょう。滲みも少ないものが多いので、線や形がハッキリわかります。表のツルツルした手触りのある面に書きますが、掠れを出したい時には裏を使っても良いです。

作品作りとなると、滲みや掠れを表現したいので、手漉き和紙の厚みの違う種類を選んだり、色や模様の付いた和紙もあります。こうなると楽しみは倍増し、ワクワクしながら選んでしまいます。

作品のヒント

以下、私が創作している過程で、試しているものです。

滲みを出したい時は雨の日に書く。雨の日の玄関は湿気が多いので、しばらく玄関に放置。

逆にかすれを出したい場合は、よく晴れた日に。濃度のある墨を使用してもよいですね。

霧吹きなどで湿らせて、紙をくしゃくしゃに丸めてみたり。案外強いのでボールみたく丸めちゃってください!優しく広げて乾かせてから書きます。イイ感じのしわが付き、イイ感じのかすれが出ます。まんべんなく霧吹きで湿らせるのがコツです。

紙に色を付ける。顔彩は和紙との相性も良く色持ちもよいので、幅広の刷毛でサッとなでるように刷いてみる。

等々限りなく遊べてしまいます。

こんな書道用の紙もあります

書く文字に合わせての紙選びも楽しんでみてください

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